Music Discovery: Top Albums of 2020 with Mark Campbell

ベスト・オブ・ザ・イヤーのプレイリスト(つまりはご意見的なもの)は、誰しもが持っているオヘソのようなもの。ミュージックスーパーバイザーでありDJでもある私の仕事は、リクエストを受け人々の聴きたい音楽を先取りすることなので、「どんな音楽が好き?」と聞かれるのはちょっと不思議な感じする。とはいえ、この風変わりな1年の間に私が注目したレコードをいくつか紹介しようか。

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Artist: Erasure

Album: The Neon

Track: Fallen Angel

Twitter: @erasureinfo

ErasureのVince ClarkeとAndy Bellは過去35年間にわたり、20世紀ポップソングにおいて最も記憶に残り愛される曲を作り続けてきた。彼らが成功し続ける鍵は、長年にわたって実践してきた音楽錬金術にあるだろう。Bellの天使のようなヴォーカルにClarkeのきらびやかなシンセライン、さらに卓越したソングライティングを融合させることで、アコースティックギターでもミニモーグの演奏でも変わらずに聴けるような豊潤で永続的な曲を産み続けている。2017年にリリースされた「World Be Gone」ではメランコリックな側面を見せたが、今回の「The Neon」では再び高揚感とダンスの特性を取り戻している。なかでも「Fallen Angel」と 「Shot A Satellite」は特筆すべきトラックだ。全体的に楽しさにあふれインスピレーションを与えてくれるレコードであり、これこそがこの予測不可能な1年からの転換に必要なものだと思う。

Top 10 Albums of 2020
1. Erasure – The Neon
2. Caribou – Suddenly
3. Fleet Foxes – Shore
4. Tame Impala – The Slow Rush
5. Benge – Mirror Systems
6. Groove Armada – Edge of The Horizon
7. Recondite – Dwell
8. Thundercat – It Is What It Is
9. 070 Shake – Modus Vivendi
10. AC/DC – Power Up